【linux】viエディタ入門(初級編)
sshでサーバーにログインできるようになって、コマンドをいくつか覚えたら、次はエディタでファイルの編集ができるようになりましょう。
ファイルを編集できるだけでやれることがぐっと広がります。設定ファイルを書き換えたり、ちょっとしたスクリプトを書いて実行したり。サーバーでそのままプログラムを書いてもいいわけです。
1、sshでサーバーにログイン。
2、/tmpディレクトリあたりで作業するのが無難でしょうか。
cd /tmp
3、新規ファイルの編集を始めます。
vi test.txt
4、最初はコマンドモードになっているので、いきなりキーボードを押しても文字が表示されません。
5、コマンドモードでキーボードの「i」を押すと入力モードになります。これでキーボードを押すと文字が入力されます。
6、保存するには、入力モードを抜けてコマンドモードにして(escキーを押す)、:wと入力してenterキーを押します。
7、終了するには、コマンドモードで:qです。コマンドモードにして(escキーを押す)、:qと入力してenterキーを押します。
8、ファイルが作成されました。
9、ファイルをまた編集してみます。
vi test.txt
10、入力モードにする方法はいくつかあります。
i → カーソルの位置から入力
I(shift+i) → カーソルの位置の行頭から入力
a → カーソルの位置の右隣から入力
A(shift+a) → カーソルの位置の行末から入力
o → 現在の行の下に1行挿入し、その行頭から入力開始
O(shift+o) → 現在の行の上に1行挿入し、その行頭から入力開始
最初はiだけで覚えておけばよいです。そのうちカーソル移動が面倒に思えてきたら、作業効率アップのために他のキーも覚えるとよいです。
11、カーソル移動についても練習。カーソルキーで移動は可能だが、手をホームポジションに置いたままカーソル移動をする方法がある。一般にカーソルキーは遠いところにあるが、カーソルキーでなくても移動ができる。
h → 左
j → 下
k → 上
l → 右
12、他のキーで、次のようにさまざまな移動ができる。
H → 画面の最上行に移動
M → 画面の中央行に移動
L → 画面の最下行に移動
g → ファイルの先頭行に移動
G → ファイルの最終行に移動
数字で行数G → ファイルのn行目に移動
0 → の頭へ移動
$ → 行の最後へ移動
13、ファイル内の検索は、コマンドモードで/(スラッシュ)を押して、キーワードを入力して、enterキーを押す。その後、次の候補へはnを押す。前の候補へはN(shift+n)を押す。ついでに、コマンドモードで?を押して、キーワードを入力して、enterキーを押すと、ファイルの先頭に向かって検索できる。
Firefoxでスラッシュ(/)を押すとクイック検索ができるのはこれと同じ感覚。
14、置換もできる。コマンドモードで :%s/置換元文字列/置換後文字列/オプション
15、その他よくある操作
x → カーソル位置の文字を削除
X(shift+x) → カーソル位置の左を削除
dd → 1行削除
数字dd → 指定した行数まとめて削除
d$ → カーソル位置から行末までを削除
d^ → カーソル位置から行頭までを削除
u → undo 元に戻す
. → 直前の動作を繰り返す
16、コピー&ペーストもできる。コピーではなくヤンクと呼ぶのでy。
yy → 現在の行をバッファにコピー
nyy → n 行分をバッファにコピー
yw → 単語をバッファにコピー
p → バッファ内のテキストを挿入(文字、単語はカーソルの右に、行は現在の行の下に挿入される)
P(shift+p) → バッファ内のテキストを挿入(文字、単語はカーソルの左に、行は現在の行の上に挿入される)
17、保存して終了を同時に実行するには :wp
18、保存しないで終了するときは :q!
あれ?終了できないんだけど?終了できないんだけど!? とあわてないで。
これで一通り操作が体験できたでしょうか。
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